AM-pの音楽日記

作曲、編曲、ボカロpしてますAM-pの思ったことや制作日記など綴っていこうかと・・・(^_-)-☆

MODODRUM導入

こんばんは! AM-pでございます(^_-)-☆

 

 意味のない日記と他愛のないトークでなんだこいつ的な書き物を披露しているわけですが、無謀にもここらへんでDTMerらしく、レビュ-的ななんかをしてみようかと思い立った次第です、ハイ。

 

 先月2019年8月に鳴り物入りで登場したドラム音源の”MODODRUM”ですが、発売前からなにかと話題になっていたので、知ってる方や導入されている方は多いかと思います。いろいろ調べてみてはいたものの、意外にも話題になったわりにレビュ-記事などが少ない印象でして、小難しいレビュ-や英語サイトとかみててもなんじゃこりゃってなってるのが実際です。

 

 話題になった一つとして、”世界初の物理モデリングドラム音源”って触れ込みで大々的に発表されたのが6月だったと思います。そもそも物理音源ってなんぞやって話ですが、現在多くの良質な音源が各社からリリースされていますが、この多くは実際の楽器をサンプリングして加工する音源、PCM音源とか言われているものがそれです。この方式は実際の波形を取り込むわけなので、リアルなものはデ-タ量が半端なく大きくなる、PCの負荷がでデカイ、NIのKontakt音源とかはこの方式なので、リアルだけど、やたら重いってよく聞きます。実際、Kontakt音源を複数起動させるとリソースメーターがあっという間に振り切れますよね・・・

 一長一短あるんですが、専門家ではないので詳しくはググってみていただくと良いと思います。

 それに対して物理音源の方式は、簡単に言えば”電気的に計算して、音の発生を再現する”っていうことのようです。そのため、膨大なサンプルデ-タは必要ないため、動作が非常に軽いのが特徴でしょうか。実際には、CPUによる計算で音を再現するんですが、昨今のPCの性能向上のおかげで、それほどのCPUストレスも感じないくらいでした。

 

 物理音源については、ネットで調べていただいたほうが、より専門的な話をわかりやすく解説しているサイトさんもありますので、みなさんで調べてみたほうが良いかと思いますが、自分ネタ的に一つ。

 その昔、世界初の物理モデリングシンセのVL-1とVP-1がYAMAHAさんから発売されたときの触れ込みが、”現実の楽器よりもリアルに、現実に存在しない楽器も想像可能”ってな一見ものすごい話に感じたものでした。また、その価格にも驚きました。当時のヤマハのフラッグシップがSY-99で、販売価格が¥420.000だったのに対し。16ポリのVP-1の価格は¥2400.000だったと記憶しています。ちょっとした車が買える値段かよ!とか思いました。発想や値段のわりに、あまり売れた様子もなく、いつのまにかウィンドシンセ音源のVL-7になっていたのに気づいたのはMOTIFが出た後だったと思います・・・

今から20年以上も前のモデルなので、今じゃ想像もできないくらいチ-プ・・・なのはしかたないですが(当時はまだPC-9801が主流でCPUはインテルの80286が主流だったので、比較もできない時代ですが)

 前置きが長くなったのですが、MODODRUMに関しては、イタリアのIKmultimediaさんから発売されてます。(https://www.ikmultimedia.com/products/mododrum/)

 

ファーストインプレッションとしては”音が派手”な印象です。また、シンバルなどの金物に関してはサンプリングを併用するといった、いわゆるハイブリッド仕様となっています。物理モデリングでは、まだ金物や金属系の再現は技術が追い付いていないそうです。金物やギタ-なんかは倍音が複雑なんで、物理計算で再現はハ-ドルが高いのでしょうか。なので、シンバルは作っては見たものの、サンプリングのほうが音が良かったということでした。

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基本的には、10種類のドラムキットから、ベ-スを選択してエディットする感じです

主な特徴(サイトから転載)

  • モーダル・シンセシスに基づくリアルタイム・サウンド生成テクノロジー
  • あらゆるジャンルに対応する10種類のドラム・キット
  • 視覚的にも分かりやすいサウンドのエディット
  • ドラム・サウンド全体をコントロール可能:ドラム・キット、演奏スタイル、スティック、部屋鳴り、エフェクト
  • 1,400種類以上のMIDIパターンを収録したグルーヴ・マネージャー
  • MODO DRUMは、従来のサンプリング方式のドラム音源とは異なり、IK独自のモーダル・シンセシスに基づくサウンド生成テクノロジーが採用され、最適化されたサウンド・エンジンを使用してドラム・トラックに新しい命を吹き込みます。
  • ドラム・キットの基本的な「鳴り」は、各楽器の物理的な構成要素によって決まります。ただ、楽器のサイズ、素材、ドラムヘッドなどの物理的な要素だけでなく、演奏スタイル、ドラムのヘッドとボディ間の相互作用、ドラム・キットを構成する楽器同士の共鳴、そして部屋鳴りも含めて、最終的なサウンドとなるのです。

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画面はスネアのエディット画面ですが、かなり細かい設定が可能です・・・がドラマ-並みの知識が必要な専門的な内容なので、なかなか使いこなすまでに時間がかかってます。あと、自分の印象としてですが、もっと設定が自由にできる(例えば口径とかを存在しないようなサイズにできたり)と思っていたのですが、実際には、モデルになったピ-スのそれを逸脱しない範囲で抑えられているようです。どうせなら、ありえないものを創造できるようなものがおもしろかったのに・・・

 

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スティックやたたく位置なんかも設定できます。これも、ドラマ-でないとわからないようなことですが、現状はスティックの材質を変えるくらいで使ってます。

 

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キックペダルなんかも、踏み方や材質の選択といったところが設定可能です。こういったのを調べていると、自分が初心者ドラマ-になったような気分で楽しかったですがw

(昔のバンド仲間の現ドラム講師の友人の教室へ通ってみたくなりました)

 

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ミキサ-は、どこかレトロな雰囲気を漂わせる感じですが、パラアウトも当然できます。基本、DAW側で音を作る人が多いでしょうし、そのまま音を出してもいいんでしょうが、派手な音色なので、オケになじませるにはパラでいじったほうがおすすめです。

 

 現時点では、まだまだ触り始めたばかりなので、実際の楽曲で使用してみようと試行錯誤しています。今のところは、金物はAD2、太鼓はMODO、のような使い方をしています。値段的にはBFD3が買えちゃうお値段(€399.99)するので、BFD1.5ユ-ザ-だった自分としては悩みましたが、おもしろそうに負けました。

今後のアップデ-トで色々追加改善されていくであろうことを考えれば、十分に期待できる音源だと思いますが、現状で使いこなせるかといわれると、ユ-ザ-は絞られているような気がします。そもそも、ドラムキットを詳細にエディットする人ならばBFD3が定番ですし、自分のように、簡単に音を出したいって人ならばAD2が定番ですし。

今後に期待できるものであることは間違いないんでしょうけど、MODOBASSの良さを期待していた為か、そこまでのインパクトはないような感じでした。

ただ、もっていて損はない音源なのは間違いないです。ドラムのことを深く理解するのには最適なアイテムですし、曲によっては即戦力で使えるプリセットもあるので、可能性を買うって意味では、損はないと思ってます。

 

 もう少し使い込んだところで、AD2との比較や、楽曲でどう使うかなんて内容も記事にできたらいいと思ってますので、そこらへんも今後に期待です!!w

 

それでは、読んでいただきありがとうございました(^_-)-☆